2011年3月19日土曜日

地震!(「ヤシマ作戦」にできた事その2)

この度の東北関東大震災に際しまして
亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたしますと共に、
被災された皆様や、そのご家族の方々に心から
お見舞い申し上げます。
本当にご無事を、心よりお祈り申し上げます。
と、とある市民は遠く学園都市の空から被災地に
向けてメッセージを送ります。黙祷


「ヤシマ作戦」は旧来の対応では死角となるであろう「事象への即応性」や
「混乱の沈静化」等の問題を、アニメというサブカルチャーや
ソーシャルメディアのポテンシャルを発揮し、見事にカヴァーしている。
何故そのような事ができたのだろう?。

東浩紀は、2011年2月24日・朝日新聞・論壇時評で
エジプト革命を、

クレイ・シャーキーや酒井啓子の考察から
「国家対国家、イデオロギー対イデオロギーの対立の下に
もうひとつ、ゆるやかな(ソーシャルな)層が広がりつつあり、
それが主導的役割を果たした」

公文俊平の仮説から
「大衆のコミュニケーションから創発する”祝祭型革命”
の嚆矢として歴史に刻まれることになるだろう」

としている。


「ヤシマ作戦」も同じ文脈で捉える事が出来るのでは
ないだろうか?。

「新たな層は、思想の是非ではなく、”つながりの是非”で
統御されている。エジプト市民は特定の思想に心酔して
立ち上がったのではない。単純に隣人もデモに行くから、
ツイッターで誘われて楽しそうだったから行ったまでなのだ。」
と、エジプト市民の心情を東浩紀は捉えている。

我々、「ヤシマ作戦」に賛同した日本のツイ民はどうだったか?。
緊急非常時にも関わらず、ツイッターの呼びかけに、どこか
「楽しい」という気持ちが、少なくとも私にはあった。中には
不快に思う人もいたが…。
(念のため断っておくが、発起人の@isidai氏や賛同者が不真面目
だったなどと言っているのではない。@isidai氏は「版権の無断使用」
に伴う使用差し止めや損害賠償のリスクを総て負う覚悟のようだし
きっと多くの賛同者が被災地の現状を我が事のように思っていた
はずだ。)

この節電運動は特定の団体や企業などの法人が提唱したもの
ではなく、日本のそれこそ「ゆるやかな(ソーシャルな)層」が
アニメを旗印に主導的役割を果たしている。地震という緊急
非常時に起きた、ソーシャルメディアのコミュニケーションが導く
エヴァンゲリオン節電カーニバルは、一連の中東革命とその
本質を同じくするのだ。

東浩紀の論壇時評(2011年2月24日)

ソーシャルメディアの政治権力(フォーリン・アフェアーズ リポート二月号 クレイ・シャーキー)

エジプト:祭りの後、でもまたいつでも祭りは起きる(ニューズウィーク日本版 中東徒然草 酒井啓子)

公文俊平(その意味では、近代化の進む中で、「革命」の性質も変わって…)




ネルフ作戦本部はこちら


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